今年はWindows7のサポート保守切れによるWindows10への移行対応、Windows2008 Server更新対応に追われた方も多かったのではないでしょうか。OS対応もWindows Serverの更新も終わって一安心……と思いきや、実は2020年10月にサポートが切れてしまう製品があります。それは、マイクロソフトが提供するOffice製品、Office2010です。
今回は2020年10月にサポートが切れてしまうOffice2010について、その以降の対応を簡単にご紹介致します。
Contents
現在提供されているOfficeアプリケーションの中で、セキュリティサポートが適用されているバージョンは以下の通りです。基本的にOfficeアプリケーションは発売年から10年間受けることが出来ます。各バージョンによって、サポート期限に違いがあります。特にOffice2019 はサポート期限が発売年から10年ではないことに注意が必要です!
Officeアプリケーションのサポートには二種類あります。一つがメインストリームサポート、こちらはMicrosoftが発売後に提供する、Office製品の品質向上プログラムにおける様々なサポートやセキュリティプログラムの更新を受けられるサポートサービスです。こちらは基本的に発売年から5年間対応しています。もう一つが延長サポート、こちらはメインストリームサポートの延長サポートを指しており、メインストリームサポート期間以降のOffice製品に関する更新は適用されませんが、セキュリティプログラムの更新を今まで通りサポートが受けられます。メインストリームサポートおよび延長サポート期限は下図の通りです。
では、メインストリームサポートおよび延長サポートが無くなるとどうなるか。それは、DDoS攻撃やランサムウェアを始めとした、サイバー攻撃の被害に遭うことで機密情報等が抜き出される可能性が急激に上がることが想定されます。そのような被害に遭わない為にも、2020年10月までにOffice2010を使っている方は対応しなければならないのです。
Officeアプリケーションの更新にあたりOffice2019かOffice365にするか、悩ましい所ではないかと思います。実は導入プランによって、適用されるアプリケーションに違いがございます。以下の記事にも紹介しておりますので、是非ご確認下さい。
サイバー攻撃は、何時、何処で起きるか分かりません。しかも、来年はオリンピックが日本で開催されるに伴い、サイバー攻撃が日本に集中する可能性があるとも言われています。その被害を少しでも無くす為にも、大切な情報を守るためにもOfficeのバージョンアップ対応を確実に行っていきましょう。